この記事は、「フィヨルドブートキャンプ Advent Calendar 2025」の14日目の記事です!
昨日はayu-0505さんの「ふわふわと理解するgit、Rails、DBの関係性」でした。 ご経験を踏まえたわかりやすい説明でした。復元できるものはぶっ壊すくらいするとフットワークが軽くなって調査が捗りそう。
今回は、私の好きなObsidian拡張機能である「Thino」について書こうと思います。
Obsidian、使ってる?
皆さんは使ってますか、Obsidian。AI時代が到来する中で、AIと相性が良いとして近年人気を博しているメモアプリです。ローカルで動くので動作が軽く、メモ同士のリンク機能やプラグインによる拡張性の高さが特徴です。
ところで、Obsidianを使っていると、こんな悩みを持つことはありませんか?
- 「ファイル作成」のひと手間で、せっかくのひらめきを逃してしまった。
- デイリーノートに書いたけど、後でどこに埋もれたか見つからない。
- ふと思いついたアイデアを書き留めたいけど、新規ファイルを作るほどでもない
そんな「メモの摩擦」をゼロにしてくれるのが、今回紹介するコミュニティプラグイン 「Thino」 です。
Thinoってなに?
Thino(ハリポタ用語が由来。「ティノー」と読むらしい)は、Obsidianのサイドバーなどにタイムライン形式の入力画面を表示させるプラグインです。ローカルで動くX(旧Twitter)のようなイメージです。
通常のObsidianは「ファイル」単位で管理しますが、Thinoは「つぶやき(ブロック)」単位で管理します。SNSに投稿するような感覚で、タイムスタンプ付きのメモを次々と放り込んでいけるのが最大の特徴です。
Thinoでひらめきを捉える
Obsidianを使っている方の中には、「Zettelkasten(ツェッテルカステン)」をご存知の方も多いでしょう。 また、昨年新版が発売され再びベストセラーとなっている外山滋比古さんの『思考の整理学』や梅棹忠夫さんの名著『知的生産の技術』は、断片的な情報をいかに集め、育て、体系化するかの知恵を与えてくれます。
Thinoは、瞬間のひらめきや情報を「逃さずに記録する」ことで、これらの知的生産メソッドにおける入り口の役割を果たします。
1. 一時的な記録として
Zettelkastenには、大きく分けて3種類のノートが存在します。
- Fleeting Notes(一時的なメモ): 思いつき、走り書き。
- Literature Notes(文献メモ): 本などの要約。
- Permanent Notes(永久保存版のメモ): 1と2を統合・精製した知識。
どんなに些細だと思うような考えであっても「一時的に記録する」と考えることでフットワークが軽くなります。
Thinoに書く段階では、構造もリンクも気にする必要はありません。まずは「つかまえる」こと。整理はあとでやればいい。ここに書き留めたものを、後でゆっくりとPermanent Notesなどへ昇華させればいいのです。
2. 思考の寝床として
『思考の整理学』において、アイデアを生み出すための最も重要なプロセスのひとつとして 「寝させる(発酵させる)」 という概念が登場します。
思考の整理法としては、寝させるほど大切なことはない。
発酵を促すためには、まず頭に浮かんだ「青いアイデア」を外部に安全に記録し、一時的に忘れる必要があります。なぜなら、
ふっと頭に浮かんだものはふっと消えてしまいやすい。
からです。
この「逃げやすいひらめき」を逃さず記録する重要性は、『知的生産の技術』でも触れられています。
ひらめきをThinoに放り込みを素材集め、「発酵」プロセスに乗せるために、Thinoのスピード感とメモ管理のしやすさが適しているよう感じています。
Thinoによる「寝させる」プロセス
- つかまえる: 浮かんだアイデアをすぐにThinoに入力する。
- 寝かせる: 忘れる。
- 収穫する: タグやヒートマップなどから過去のメモを眺め、関連性のありそうな断片を見つけたら、Permanent Notesなどにコピペして発展させる。
デイリーノートのテンプレートを編集して、「N年前の今日のノート」へのリンクを作っておくのもいいかも知れません。
メリット
実際に自分が使ってみて良かった点です。
1. スピード感
Thinoの最大のメリットは、「書くまでの速さ」 です。ファイル名や保存場所を考える必要はありません。入力欄にテキストを打ち込んで送信するだけ。
さらに、このスピードをObsidianの外からも実現できます。
iPhoneではショートカットを利用することでObsidianを開くことなくメモが可能です。 ashitaka-blog.com
また、Macユーザーであれば、Raycastを活用することで、Obsidianの画面を開くことなく、キーボードショートカット一つでThinoにメモを送信できます。 zenn.dev
2. ライフログとしての楽しさ
Thinoは画像もドラッグ&ドロップ(スマホなら写真選択)で簡単に貼れます。カレンダービューやヒートマップ機能(いわゆる草生やし機能)もあり、「自分がいつ、何を考えていたか」を視覚的に振り返ることができます。
タイムスタンプ付きで行動履歴を蓄えていく。Obsidianを何に使うか悩んでいる人は、Thino日記から始めるのもいいかもしれません。
3. 思いがけない発見がある
ヒートマップやタグを用いて意図せず過去の断片的な思考と再会することで、「あ、この時の考え、今の開発に使えるかも!」という思いがけない発見が生まれます。『思考の整理学』ではセレンディピティと呼んでいたあれです。
日常のちょっとした「こうだったらいいのに」といったことをを書いておけば、アプリ開発のアイデアなどにも繋がるかも知れません。
最後に
Thinoは私自身が使っていて楽しいなと感じています。
難しく考えがちな知的生産や情報整理を 「楽しい習慣」に変えてくれるThinoで、皆さんも楽しいメモライフをお過ごしください。
明日はhagiya0121さんです。お楽しみに!














